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 先日、現代俳句大賞を受賞され、前現代俳句協会会長でもあった、松澤 昭先生の主宰誌「四季」に参加している。
 毎月発行される俳句雑誌「四季」に発表された俳句を、メンバーの塚越美子さんと、伊東 類、広井和之氏と僕の4名で合評している。
 今日、6月号が届いた。
 平成20年1月号の、「四季」の俳句、20句余りを取り上げた中の、1句の合評風景は次のようである。

 江戸情緒から現代の風情に
久安 的場俊作さんの、

 冬ざれを傘一本に集めたる

 日本の風景というか、先ず浮世絵の世界を連想した。歌麿の描く女性が、日本橋を傘をすぼめながら渡ってくるんですよ。すると、裾が風に乱れて、緋縮緬がチラリと見えてね。傘一本に冬ざれが集まっているというのは、日本でしかない風景。こういう日本の風景をデフォルメした、絵画的な作品ですよね。何も言っていないけど。<冬ざれ>の中に日本の冬が凝縮されている、イメージの膨らむ作品です。
広井 <傘一本>は、現代的ですね。冬ざれとか時雨とかを蓑で受けてきた伝統があるのに対し。この傘は洋風の傘だね。
久安 僕は、古典的な傘を思い浮かべたが。勿論、洋傘でもいいが。
塚越 <冬ざれ>というと、避けるのが当たり前だが、ここでは、逆に<集めたる>としているあたりに、作者の視点があって面白い。作者の一つの美意識が感じられる。
久安 東海道五十三次の、広重の描く「蒲原」の傘にも通じる、日本の原風景を感じる。
伊東 僕も一読して、この傘、何だろうかなと思ったが、どちらかと言うと、番傘みたいな傘が似合うのかな。広井さんみたいに、現代風に考えると、洋傘みたいになる。ちょっとふくらんでくる。
広井 江戸時代の情緒から現代の風情に延びてくる。
久安 江戸時代と現代で、殆ど情緒的な風景は変わっていないのかも知れない。
伊東 <集めたる>というと、ちょっと間延びしているようで、間延びしていない。<…たる>というのは、間延びした感じになるんだけれど。その辺は、承知しているのかなという感じはする。
久安 俳諧として、一つの絵を見せているだけで、それで<…たる>が成功している。

 小糠雨傘をすぼめて路地奥へ  五劫

 
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2008.06.06 Fri l 俳句 l COM(0) TB(0) l top ▲

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